「”赤面症の治し方” じゃなくて”付き合い方”かあ~~」
と、ガッカリされずに最後までお付き合い頂ければ、赤面症が9割治った私の経験が、赤面症で悩んでいる皆さんのお役に立てると確信してます。
私は専門家でもカウンセラーでも何でもありませんが、9割治った経緯をお伝えできる人は数少ないのではと思います。
途中、「赤面症の人あるある」が結構出てくると思うので、ただの読み物としても楽しいかも(?)しれません。
では早速始めたいと思います。
01章 赤面症が始まったきっかけ
僕は子供の頃から赤面症という訳ではなく、普通の人でした。
顔が赤くなるのは、激しい運動をした時か、お風呂に浸かった時か、お酒を飲んだ時に少し程度だったと思います。しかも元々肌の色が浅黒めなので周囲の人には分かりづらいレベルだったのではないでしょうか。
僕の場合赤面症を自覚した年齢は35歳頃なので、
普通の赤面症を自覚する年齢よりかなり遅いのではないかと勝手に思っています。
それまで赤面症とは無縁だったので、まさか自分がなるとは思ってもいませんでした。
その頃僕は、飲食店のオープンキッチンで、調理と接客の仕事をしていました。
僕は既にそこで5年程働いていましたが、
ひょんなキッカケで中学の同級生(男)も同じ店で働き始めました。
この同級生をA君としましょう。
A君、実は僕の親友で、中学卒業以降もよく一緒に遊び、大人になってからも大して疎遠にもならず、
34歳になっていたその頃もよく連絡を取り合っていました。
そして個人的な理由により、A君を僕が働く店のオーナーに紹介したのが事の始まりです。
A君の入社当初は同じ店のキッチンでありながら、彼の担当場所のオープンキッチン側ではなく、
バックキッチン(? 客席から見えない所にあるキッチンです)でした。
A君が入社した初めの頃、新しい職場で自分よりも若い人たちに囲まれて頑張っているA君を、
サポートしたり、周りと上手くやれるか気を遣いながら見守っていました。
でもそこは、相手の年齢が上でも下でもフレンドリーですぐ仲良くなるのが得意なA君。
1か月もすれば、もうキッチンだけではなく、30人程のお店のスタッフ全員に慕われる様になり、
僕の心配も杞憂に終わりました。
初めの頃は、親友ながらも、職場では職場なりの態度で僕に接していたものの、
こうして職場に慣れてきたA君は、それがプライベートの時の態度と同じ様になっていきました。
その事自体は一応、僕の想定内だったので、特に気になりませんでした。
ところが、それだけではなく、他のスタッフの前で僕をイジリ始める様になってきたのです。
~A君との関係性~
A君と中学の同級生だった頃、彼は仲良しグループのリーダー的な存在でした。
僕はというと、その他大勢的な立ち位置。
グループで遊ぶ時の行動は主にA君が決め、その遊びや行動を他のメンバーが一緒にする構図でした。
そんな同級生時代でしたが、高校、大学、社会人となるに連れ、趣味が似ている事もあり、
普通に1対1のよくある親友という形になっていきました。
それでもやはり色々な事に興味を持ち、常にアンテナを張っているA君が多くの場面で提案し、
僕がそれに賛同して一緒に行動するという形が多かったと思います。
場面をA君の入社1年目に戻しましょう。
A君は1対1でいる時に僕をイジる様な事は無かったのですが、
他にも人がいると中学同級生時代の感覚が戻り、僕をイジるという行動に出てしまう様に見えました。
職場での僕の立場もあり、彼の ”イジり” は正直不快でした。
どんなイジり方かと言うと、他愛もない、よくある過去の暴露話の類です。
ただ、彼は職場に相応しくない話まで遠慮なくするんです。
話を聞いているスタッフは、過去の僕に関する色々な話なんて聞いた事ないじゃないですか。
喜んでもっと話を聞きたがるんですよね。
一緒になって笑える話もありますが、チョイチョイ、
「そこまで言う!?」って話も出てくるんですよ。
そして、そうやって僕をイジった時の最後の締めワードが、
「あれっ、顔赤くなってる!?」 でした。
これは中学の頃も彼が良く言うワードでした。
本当に顔が赤くなっていようが、なっていなかろうが関係ないのです。
そのワードを言って、いじりたいのです。
僕にだけではなく、他の同級生をイジったときにも。
まさか30代半ばになって、中学の時と同じ様なノリでイジられるとは予想してなかったです。
初めは彼のイジりをただいなして、その場をやり過ごしていました。
自分の顔が赤くなっている、なっていないは気にならず、と言うより、なっているとは全く思わずに。
ですが時折、イジりのネタが僕にとって結構恥ずかしいと思った時、
自分でも少し赤くなってるのかなと思う事もチラホラ出てくる様になりました。
そしてちょっと僕の顔が赤くなったのを見ると、
A君は「あれれ~、なんで顔赤くなってるのかなあ~!?」
と楽しそうにまくしたて、一層煽ってきます。
こうして何度も繰り返される内、
僕の中に、自動赤面スイッチが出来上がってしまいました。
ちょっとふざけた表現だとは思いますが、これ、ただの比喩表現ではないんです、僕にとっては。
僕の後頭部から首の後ろにかけてポンプが内蔵されているイメージです。
心臓から送られてきた血液を脳の各部位、頭皮層、耳、顔面各部位へ血管を通し血液を送る役目をしています。
普段はそのポンプの動きや血流を感じる事は無く、ポンプは稼働していないのですが、
一度恥辱センサーが反応すると勝手にポンプが作動し、
遠慮なくジャンジャン血液を僕の顔面の毛細血管に送り込んでしまうのです。
何度も赤面していると、
センサーが反応してスイッチが入る瞬間の音が「カチッ」と聞こえる様になります。
そして、その音が聞こえた瞬間、
「あああ、また始まっちまったー」
と、まな板の上の鯉の様に成す術なく、自分の顔が紅潮していくのを感じるのみとなります。
この頃には、自分の顔が紅潮しているかどうかが、正確に把握できる様になっていました。
同時に、顔が赤くなる=恥ずかしい という意識が僕の中に染み込んでいくのでした。
それでも、赤面する事が頻繁に起こる様になり始めた頃は、
全てA君が僕をイジった時のみの自動赤面スイッチONでした。
ところが、気が付くとA君のいない場面でも、
ちょっとだけ恥ずかしいと思う様なタイミングで、
勝手にスイッチがONになる事が出て来る様になってきました。
こうなってくると僕の中でも、普段の生活に支障をきたす由々しき事態となっていました。

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